12月13日、はじめての一般質問の口述書です。

答弁は紙ベースでしかいただけなかったので
(これも効率よくデータでいだたけるようになったらいいですね)
また入力でき次第アップします。
読んでも何が答えとなっているかは????な内容も多いですが。
聞きたいことを引き出すのは本当に難しいと実感しました。
「これじゃ答えになってない」と思っても、再質問は1回しか出来ないので、
その時の突っ込み方もコツがあるんですね。
再質問の内容は私のメモから書き起こしたものを答弁もまとめてアップします、

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質問に先立ちまして、先般の守山市議会議員選挙で多くの市民のみなさんのご支援を受け、初当選させていただいたことをこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。
この守山市、人口の2/3は新しく移り住んできた方たちです。また、先般ご報告いただいた人口推移では、自然増が社会増を上回っているということも伺いました。新しく移ってきた方達の、この守山の地で安心して子どもを産み育てたい、自分自身も安心して年を重ねたい。そんな思いを、この数字からも感じ取ることができます。
地域の方達が守り抜いて来た、豊かな自然、美しいまちなみ、人と人の絆。社会情勢の変遷の波を乗り越え、このすばらしい守山の財産を次世代に継承するためには、変えるべきことは変えていく、勇気と覚悟を持った政策が必要です。新しく誕生された宮本市政のもと、議員のみなさまの教えもいただきながら、なにより市民のみなさまとともに、ふるさと守山づくりに懸命に取り組んでまいりたいと考えます。どうぞよろしくお願いいたします。

それでは質問に入らせていただきます。

ラ・フォル・ジュルネ プレイベントについて

まず1件目は議第47号の中の「ラ・フォル・ジュルネ プレイベント」について、いくつかの観点から質問させていいただきます。

「ラ・フォル・ジュルネ」は「熱狂の日」音楽祭と称され、その名の通り街全体がクラッシック音楽にあふれ酔いしれるという、世界的にも大変著名なイベントです。そのプレイベント「ルシオール(ほたる)・アート・キッズ・フェスティバル」が守山で開催され、しかも「子どもに特化した」「隣接した学校も会場となる」ということは他に例のない、世界初とも言える守山ならではの特徴であります。まさに「子育て」と「教育」を守山の大きなブランドとして、国内のみならず、全世界に発信する絶好の機会であります。

また、2月にはアーティスティック・ ディレクターであるルネ・マルタン氏の来日も予定されているということで、それまでに、このイベントの成功に向けて行政、市民、そして議会も一丸となって取り組める体制と機運をつくりあげるということが、今後につなげていくためにも何より重要であります。

だが、現状はどうでしょうか。我々議員にとっても、「突然ふって湧いた企画」という印象が強く、戸惑いの色が隠せない状況であると言わざるを得ません。

ひとつの原因は、成長戦略会議の位置づけではないでしょうか。「専門的かつ総合的な知見を有する6名の委員と市幹部職員による意見交換を継続的に実施する」という諮問機関と理解しておりましたが、その名が前に出て予算措置もどんどん発生する状況となっており、当事者の戸惑いの声も聞かれます。戦略会議の取り組み自体はすばらしいことであると考えておりますが、その意義をよりスムーズに活かすためにも、位置づけの整理が必要ではないでしょうか。

もう1点必要なのが情報の共有です。ある小学校では、ホームページで学校の様子をきめ細かく毎日アップするようにしたら、保護者からの苦情が減ったという話も聞きます。現在ホームページに会議の概要があげられてはおりますが、サイトの中でも見つけにくい場所にあり、またpdfデータであるため見るためにひと手間かかること、内容もごくかいつまんだものであり情報の共有にはほど遠いと言えます。以前総務常任委員会でも意見のあった会議の公開、そしてきめ細かな情報提供をぜひ検討いただきたいと考えます。

これまでは、「ラ・フォル・ジュルネ プレイベント」に関連して、成長戦略会議について質問させていただきましたが、実施の際の具体的事項についてもお伺いしたいと思います。

現在立命館守山の正門前は県道の工事中であり、大変危険で乱雑な状態となっております。イベントの正面玄関がこの有様では、見た目の点でも、歩行者の安全確保の点でも大きなマイナスであり、せっかくの企画が台無しではないでしょうか。工事は現在止まっている状態で、イベント当日までに完成する目処はたっていないという話も聞きます。この点に関しての現状の把握と、県への強い要望をぜひお願いしたいと考えます。

また、守山の玄関口である守山駅の一翼を担う東口のにぎわい作りも、以前からの課題としてあげられております。今回のイベントで中心市街地事業の一環として、ぜひとも東口側でもなんらかの開催をお願いしたいと考えます。

また、現在の守山市では、クラッシックを広く市民が楽しむということに関して、まだまだ発展途上であると言えますが、先ほども申しましたように、子どもと教育、そしてそれをつなぐ文化を守山のブランドとしていくためには、今回の試みを単発イベントに終わらせない継続的な取組みが不可欠であります。成功すれば、守山市の第5次総合計画にかかげている文化芸術の成果指標を大きく超えていくことにもつながります。

以上、成長戦略会議の位置付けと情報の共有、今後の展望に関しては、政策調整部長より、ラ・フォル・ジュルネ プレイベントの具体的事項と、このイベントをスタートとして、子どもと教育、文化を守山のブランドにまでつなげていく戦略と展望を教育部長よりお聞かせください。

スクールランチについて

続いては、次年度より導入が検討されている「スクールランチ」についての質問です。

一般的には「スクールランチとは、主に給食制度のない公立中学校・高等学校などにおける昼食を、栄養士が立てた献立に沿って民間仕出し業者などに外部委託する制度。家庭から弁当を持参することと選択制とし、外部委託の弁当や膳が必要な場合は事前に注文する。昼食を外部委託にすることで費用を抑えつつ、生徒に安価で栄養の整った食事を安定的に給仕できる、家庭の弁当調理の負担を軽減できる、事前支払いのため給食費の滞納が起こらない、食べ残しの問題も起こらない」といったメリットがあげられております。また、先進地と言われる新潟市では、何種類かから選べる、ネットでの簡単な発注、料金プール制、交流しながらランチルームでの会食などが行われ、「スクールランチの目標は「食の自己管理能力の育成」、「楽しい会食」、「好ましい人間関係の醸成」の3つで、中でも「自分の健康とそれに適した食生活を自主的に自己管理できる能力を育てる」ことを最も重視しています。小学校では、全員が同じ献立で 給食を食べることで健康な生活の土台づくりを進め、中学校のスクールランチでは、この小学校の基盤に立って「自らの健康を考えて、自分で食事を選択できる 生徒」へのレベルアップを図ることを目指しています。」と、意義深い事業と位置づけておられます。ランチを提供する側から見れば、地産池消や障がい者・高齢の方の就労支援にもつなげられる、コミュニティビジネスとしての可能性もあるのではないかと考えております。

当市における現段階での事業の目的は「どうしても弁当も既製品も持参出来ない生徒への救済措置」となっていますが、これらに関していくつかの危惧を持っております。
ひとつは、価格設定によっては、救済対象となっている「既製品も持参出来ない生徒」が利用するとはとうてい思えず、その目的を果たせないのではないかということです。
もう一点は、超少数派になることで、注文した子どもへの差別意識が発生し、そのためにまた注文しにくくなるという悪循環が産まれるのでは、ということであります。
目的とそれに伴う価格設定、注文方法などを鑑みても、このままではとても多くの利用が見込めるとは思えません。近隣では、彦根市、草津市などが同様に設定された制度を設けておられますが、彦根市でも利用率の低さが問題となっており、草津市の注文数は全市で20数件という状態と聞き及びます。採算には遠く及ばない利用率では、受ける業者もいなくなるのではとも危惧しております。

この案件では、先進地視察なども何カ所も行われ、行政においてもかなりの時間と手間を割いこられたはずであります。その努力を活かすためにも、ぜひとも、より多くの利用が見込める、実のある事業にしていただきたいところです。

そのためにも、ぜひご検討いただきたいのが、当事者である小学生・中学生の保護者、子育て世代の声を聞く、ということです。

子育てを守山のキーワード、ブランドとしていくという戦略は先の質問でも何度も取り上げさせていただきました。しかしその当事者である保護者自身の声を聞くということが残念ながらあまり見受けられないのが現状ではないでしょうか。市政報告会の様子を見ても、その世代の参加がなかなか難しいことがうかがえます。
しかし、当事者と対話し、共に事業を進めることは、子育てを守山のひとつのプランドとするためには不可欠な要素であると考えます。

そもそも、このスクールランチは中学校給食に関する議論から出てきた案であると認識しております。中学校給食に関しては、「実施されるように努めなければならない」と法律で定められており、全国的には80%、そして県内では50%が実施しているという現状があります。また、ライフスタイルが変わる中で働く女性の負担軽減という位置づけ、当事者である保護者の要望が高いことを鑑みても、一定の必要性はあると考えられます。しかし、小学校給食の抱える未納問題、残飯問題、また中学ではお弁当を選択したいという保護者の意見もあること、なにより集中と選択が不可欠な厳しい財政事情の中では、少人数学級や3歳児保育などに比べての優先順位は低くならざるを得ないことも十分理解できます。そういう意味では、このスクールランチという制度は、うまく活用すれば従来の給食の抱える問題のかなりの部分を解決できる策にもなるのではないでしょうか。

大きな予算を割いて給食センターを建てろと言っているわけではありません。スクールランチの制度を上手に運用し、週何度かでも気軽に利用できれば、保護者も余裕をもって子どもに接することができ、会話のための時間も作ることができます。それも大切な愛情のかたちではないでしょうか。他市では、時間をかけて協議会等で仕組み作りをしたと聞きます。制度がスタートした後検証しながらということも可能かと思います。本市においても、ぜひとも、当事者も含めてた協議会等で対話を重ねる中で、必要性の検証や事業目的等の見直しも行いながら、この事業をより成果のあるものにしていただきたいと期待致します。以上、スクールランチ導入の経過、現段階で検討されている内容、協議会設置も視野に入れた今後の展望について、教育長よりお伺いしたいと思います。